新機動戦記ガンダムW

SPECIAL


ガンダムW名言集

「お前を殺す!」「馬鹿は来る!」「早く戦争になあれ!」数々の名(迷?)台詞、疾風怒濤の物語展開で
一世を風靡した平成初期ガンダムシリーズ『新機動戦記ガンダムW』。
制作スタッフがセレクトした名台詞にスポットをあて、彼らの魅力を再チェック!

第1話「少女が見た流星」

ゼクス「我々は運がいい。ガンダムを目撃して生き残っていられたのだからな……」

作戦名『オペレーション・メテオ』それはコロニー居住者達の反抗の証だった。OZ将校ゼクス・マーキスは、地球に降下する新兵器カプセルの一つを補え、中から現れた未確認MS(ウイングガンダム)と交戦、辛くも海中に落とす。その後に呟いた実感がこの台詞だ。この大気圏突入時のMS戦は必見! 彼以外にガンダムと戦い、生き延びた者はいないからだ。

第6話「パーティ・ナイト」

ヒイロ「何をしているんだ俺は! こいつは死んでくれた方がいいはずなのに……」

コロニーのためOZ殲滅を命じられ地球に降下したガンダムのパイロット、ヒイロ・ユイ。だが、ドーリアン外務次官の娘リリーナの抹殺に動くレディ・アンの魔手からその命を守ってしまう。彼女を殺さねばならぬ使命とは裏腹に…。美しき学園の森の中、リリーナと対峙するその目に映る深き迷いと葛藤。ガンダムWならではの華麗なる名シーンを確認せよ!

第10話「ヒイロ閃光に散る」

ノイン(トレーズ)
「ことはすべてエレガントに。レディ?」

レディ・アンにトレーズの意志を伝えるノインの台詞がこれ。コロニーを人質に取られたウイングガンダムが自爆! 任務とはいえ自分の命も簡単に投げ出すヒイロの純粋さは、OZ総帥トレーズにも影響を与えた。レディの暴走を押さえたノインの優越に満ちた意地悪い表情が秀逸。こののち『ヒイロの墓参り』とスタッフ間で呼ばれた巡礼の旅へ、物語は展開していく。

第13話「キャスリンの涙」

キャスリン「あんたね、うちのトロワに変なこと吹き込んだのは! いい加減にしないと承知しないわよ!!」

ガンダムパイロットの少年達と関わる女性達は強い。五飛を立ち直らせようとするサリィ、トロワとヒイロをゼクスの待つ南極へ誘うノイン、トールギスとGヘビーアームズの決闘の場に乗り込むリリーナも。だが、グーパンチでトロワを殴るキャスリンけっこう凄い! トロワの自爆を止めたあとヒイロに釘を差した台詞はなんともチャーミング。ぜひお聞きあれ!

第19話「バルジ強襲」

デュオ「なあ、おまえホントに撃つ気だろ?」
ヒイロ「おまえがそう望むならな」

OZ宇宙軍に囚われ、独房に入ったデュオはガンダムパイロットの抹殺に動いたヒイロに銃を向けられる。口封じにきたのはわかっている。対OZの戦いの障害なら死は致し方ない。だが、ヒイロはデュオを救い出す。ボコボコにされても不撓不屈で乗り切ってきたデュオ。口とは裏腹なヒイロに翻弄される困惑ぶりがうかがえる名シーンをご覧あれ。

第21話「悲しみのカトル」

カトル「だれもわかってくれないんだね、やさしいひとの涙を」

カトルの父を殺したのは、他ならぬコロニーの人々だった。この悲しい事件が、カトルの心を凍らせる。人をオートで殺める殺戮兵器モビルドールの生産への協力を拒んだカトルの父は平和主義を貫いて死を選ぶ。カトルも誰かに認めてもらうためにガンダムで戦ったわけじゃない。でも、コロニーを守るためだと分かって欲しかった。カトルの追いつめられた痛みを感じとってほしい一遍である。

第25話「カトルVSヒイロ」

レディ・アン「兵士としてはな。だが、人間として厳しく生きたつもりだ」

ツバロフの「あなたは甘すぎた」に続く名台詞である。この回で、暴走するカトルとヒイロの死闘を食い止めたトロワも行方不明となる。レディ・アンもこの台詞ののちツバロフに撃たれ生死不明に。トロワもレディも兵士としては甘いのだろう。が、ふたりの生き方は、やはりこの回で、敗者になりたいとOZ総帥の地位を捨てたトレーズの願いの実現そのままに見えるのだった。

第29話「戦場のヒロイン」

ドロシー「はやく戦争になあれ!」

物語後半戦、最強最悪のヒロインの名台詞だ。ガンダムWには、オズの魔法使いに関わる引用が多い。OZの名はもちろん、地上OZ兵のベレーの飾りはライオン。OZ宇宙軍帽にもカカシの横顔が。そしてついに【ドロシー】の登場だ。しかも、彼女の目指す地は、虹の向こうではなく、本物の戦場。デルマイユの血縁者で、トレーズ以上の強者。この台詞は当時のスタッフの度肝も抜いた。必聴である。

第35話「ウーフェイ再び」

五飛「俺の戦う相手は悪なのだ。正義は俺が決める」

意外に迷い多き少年、張五飛。第8話でトレーズ暗殺に失敗してから、五飛の流離(さすら)いは長かった…。アジアの一角でサリィを助けた時も瞳は迷いの中にあり続けた。五飛の肩を押したのは故郷の長老・竜紫鈴の言葉「己を信じること、己を偽らぬこと、己自身を裏切らぬことじゃ」。古き一族の精神は、末裔の五飛に受け継がれた。決意の台詞をぜひ聞いて欲しい。

第38話「女王リリーナ誕生」

トロワ「呼んでるんだ、判る。 あいつが、泣いてるんだ」

リリーナの世界国家元首就任という地球規模の大事件の影で、流転するガンダムパイロットの少年たち。ノインと共に仲間を集めようとするカトルは、デュオと再会、行方不明だったトロワの居所を突き止める。だが、トロワは記憶を失っていた。贖罪のため、コロニーを守って戦うカトル。その心の痛みが宇宙を伝播して、トロワに届いた時の名台詞がこれだ。心の絆に距離はいらない。

第42話「リーブラ発進」

トレーズ「笑わないでくれ、レディ。人々のためには、これくらいの三文芝居はみせてやらねばならぬ」

コロニー側の革命軍を標榜するホワイトファングの司令・ミリアルドが、地球人類へ下した宣戦布告。受けて立つトレーズは、世界国家の会議で参戦へと導くプロパガンダを行う。旧友ミリアルドの真意を洞察したトレーズが歴史の表舞台に戻った理由は、道化師の役割を引き受ける役者の必要を感じたためだった。本音を吐露する相手が物言わぬ昏睡状態のレディだけに、切ない名シーンである。

第49話「最後の勝利者」

リリーナ「ヒイロはみんなに希望を与えてくれる人なのですから」
カトル「いま分かりました! 宇宙の心は彼だったんですね」

ヒイロは、地球に落下するリーブラの一角をツインバスターライフルで撃破、地球を守って生還する。戦火の中で敗者であり続けた彼は、「命なんて安いモンだ、特の俺のはな」と語っていたが、今回「俺は死なない!」と言えるまでに。仲間との出会いが次第に彼を変えたのだ。リリーナに誕生日プレゼントを送るラストシーンも必見。第1話へのアンサーがここにある。

Endless Waltz 第3話「永遠への回帰」

ヒイロ 「教えてくれ、五飛、俺たちはあと何人殺せばいい?」
ヒイロ「俺は何回、あの子とあの子犬を殺せばいいんだ」

コロニーを含む地球圏から兵器が廃絶され、わずか一年後に起こったクリスマスの悪夢。それがマリーメイアの叛乱だった。トレーズの遺児を名乗る彼女を兵士の拠り所と信じたい五飛は、ヒイロに戦いを挑む。ガンダムVSガンダムの死闘。その悲しみは、ヒイロに心の傷を呼び覚ます。この問いへの決着。その名台詞も是非、本編で確認して欲しい!

SUNRISE Inc.

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